ＫＥＮＳＵＫＥ’Ｓ ＮＯＴＥ
０６０９１１
９．１１
（雑感 その ８０３）
今日聴いた音楽
微笑の法則
歌 柳ジョージとレイニー・ウッド
1979年秋 資生堂化粧品 グレイシィ コマーシャル 使用曲
今年の夏、資生堂宣伝史のビデオを、ぼーっと見てたわけです。これは資生堂の作ったテレビ
コマーシャルを時代順に１９６０年代から１９９２年まで全部収録したものです。
上下２巻もあってですね。１５秒ないしは３０秒のコマーシャルがずーっと入っているんです。
２巻のはじまりは１９７７年。小林麻美嬢の「マイピュアレディ」からでした。歌は尾崎亜美。
まぁ、ざっと３０年前ですね。ダウンタウンブギウギバンドの「サクセス」とか、矢沢のえーちゃんの
「時間よ止まれ」 とか 南こうせつの「夢一夜」とか 世良公則とツイストの「燃えろいい女」とか。
まぁそんな音楽に載せて出てくるコマーシャルをボーッと見てたわけです。
まぁそんなＣＭの中で、あ、っと改めて思ったのがこの柳さんの歌でした。
柳さんの歌って、「酔って候」とか「雨に泣いてる」も聴いていたし、全く知らないわけではなかった
んですけどね。ビデオのコマーシャルを見ながら、この歌を聴くと改めてよいなぁ、と思ったのでした。
こんにちは
今年の夏から秋、というのは、割ときっぱりと季節の区切りが来たようですね。年によったら９月はおろか
１０月の頭まで、何でこんなに暑いの？ という年もありましたけど、今年の四国の辺は、９月に入ったら
夏とは違うところもはっきりと出てきたようです。
一日一度か数日に一度はサイトを見て、カウンターを見るのですが、ほとんど更新のなくなってしまった
このサイトに来て見てくださる方が、いらっしゃってくださることに改めてはげまされています。本当にありがとう。
身体のことですが、今日は月曜で主治医の診察があったのですが、精密検査の結果、結局今回の治療は
効果がなかった、という結果が確認されました。 仕方がありません。
とはいえ、８月のお盆過ぎから月末にかけてのあのしんどさは、少し改善されたような気がします。
何より一番変わったのは、気持ちかもしれません。薬のためにしんどくて何をするのも億劫。
ものを考えるのも億劫になっていました。
あれこれと物を考えようとすると、ああ面倒だな、と思って、そこで思考が終わったりすることが、よく
ありました。いつもだったら、もうちょっと深く考えそうなことでも、そこまで気が回らなかったりすることも
ありました。身体の動きのほうはまだまだよろよろしてはいるのですが、気持ちだけでも前向きに
なってきた、ように思います。
今年、これからの俺のキーワードは文字通りの「再生」だと思っています。
薬のためにがたがたになってしまった身体。俺がそういう、と、何のために病院に入ってたの、矛盾してない？ って
言われそうなんですけど、俺の使っていた薬はとてもきついものでしたので、身体全体が健康な時、普通の時は
ごく自然にできているはずの、身体の内部でいろいろな部分が微妙なバランスを取る、ということが
全く断ち切られていました。それはあたかも、もうじき辞めるこの国の首相が在任期間中に取った政策のようでもありました。
病気の原因を叩かないといけない、という緊急的な措置によって、身体が本来持っている身体本来の自然の働きをすっかり
無視して、一点集中でとてもきつい薬を使いました。（だって俺の使ってた薬なんて、箱の蓋に大きく「劇薬」って
書いてありましたもん。） そういう治療ですっかりガタガタになってしまった体を
これから少しずつ癒していかなければなりません。そうしてこれから生きるためのエネルギーを蓄えたいと思います。
病院でじっとしていると、結構自分の身体と対話する時間が持てました。今は、とにかく「生きたい」と、
いう信号が聞こえてくるように思えます。毎朝、顔を洗うときに思わず鏡に映る
自分の顔はまだまだ惨憺たるものです。
身体はまだまだの体調ですが、気持ちまで病んでしまったら、ねぇ。（笑） もうそれで病気にやられて
しまうんじゃないか、と思います。病は気から、ですよね。
今、ちょっと歌を覚えています。こんな具合
朝目覚めるたびに 君の脱け殻が横にいる アチメヌヌル トゥル テマダ クデェ ナムン フンジョギ ネ ギョテ イッソ
ぬくもりを感じた いつもの背中が冷たい ピョナムオプシ ヌル タスヘットン ピンジャリ イロッケ ノム チャガウォヨ
苦笑いをやめて 重いカーテンを開けよう スンウスムル フルリョポリゴ ムゴウン コートヌル ファルチャッ ヨロ プアヨ
まぶしすぎる朝日 僕と毎日の追いかけっこだ ヌンプシゲ ハルグン ヘッサル ソック クデルル メイル ト メイル チャジャボゲ トエヨ
あの日見せた泣き顔 照らす夕陽肩のぬくもり オッチョル ス オプソソ ウロッソッチョ ヌンムリ ピチュヌン チョンニョンノル オッケェ タスハミ
消し去ろうと願う度に心が揺れている チォッポリリョゴ パラゲ トェル テミョン ネ マウミ ネッチョンプガ クデルル キオッカゴ イッソ
一番を日本語で、二番を韓国語で歌ってみたいです。（笑） 目下練習中。
× × ×
まぁね、みなさんだって生きていたら、すごくしんどいこともあると思います。
俺もそうです。身体がもうちょっと元気になってくれたらね、、。とは思います。遠くに住む友達に会いたいな
ともすごく思います。今いちばんの希望は友達と話がしたい、ということです。
けれどもなかなか自分の希望とか期待通りにはいきません。仕方ありません。
でも、俺はそれでも投げ出さずに、自分の人生を正直にごまかさずに生きていきたいと思います。
最期の場面で、自分なりにがんばった、といえるものだったら、と思います。それだけでいいのです。
みなさんもお元気で。それでは。
０６０８２８
逝く夏を
（雑感 その ８０２）
今日聴いた音楽
檸檬
歌 さだまさし アルバム 私花集（アンソロジィ）版 1978年 所収
この曲はシングル版とＬＰ版がありまして若干メロディラインが違っています。今日のはＬＰのバージョン。
去年、東京に行ったときに泊まったのが水道橋のホテルだったのですが、朝の時間を見つけて
御茶ノ水で降りて湯島聖堂まで行ってきました。その前湯島聖堂に行ったのは、もう何年前のこと
かしらん、と思い出そうとしたのですが、いつのことか思い出せませんでした。神田明神の前の
甘酒屋で、甘酒をいただいたことは憶えていたのに。
８月もそろそろ終わりに近づいてきましたね。
西日本は例年通りの暑い夏がまだしばらく続きそうですが、東日本は、すでに秋の気配も少しずつ、、
という感じでしょうか？ しかし暑いとはいえ、季節はやはり確実に動いているようですね。
夏至の頃に比べると、さすがにずいぶん日の暮れが早くなったように思いますし、あれほどうるさかった
クマゼミに変わってツクツクボウシが木々の間でなきはじめています。。
今日、一年間をワンクールとして続けてきた薬と注射による治療が終わりました。
ただこの治療の最終的な結果の見極めは、まだわかりません。
というのも、前回の治療の時もそうだったのですが、治療中は注射と服薬の効果が劇的に出て
血液の状態が一時的に変化をすることがあるのです。それが、治療が終わってしまうと、薬で「とりあえず」抑えられていた
状態が、再び治療前の状態に戻ってしまうことがよくあります。俺の病気、今の医学ではまだまだ解明途上で、
よくわかっていない部分も多いのです。
今日の診察の後で、主治医と今後のことについて、相当つっこんだ部分まで含めて話をしました。いつまで生きられるのか？
というような話もしました。俺の場合、ちょっと前に精密検査をして組織を取って見た肝臓の状態が
あまりいい状態ではない、ということです。 （とはいえ、危機的な状態にはまだ至っていないからね、と
さりげなくフォローはありましたが。） 謙介の場合、取りあえずの肝臓の悪化要因は除いても、
肝臓がすでにずいぶん悪くなっているので、そこからの影響があるだろうということでした。
実のところ、今の医学では悪化した肝臓の組織を再生する方法はありません。
だから最後の手段としてみんな生体肝移植ということを言います。現に主治医も、後残る方法と
いうのは生体肝移植ということになるなぁ、ということを言いました。
ただ、その時に思わず俺、主治医に言ってました。「そこまでして長生きしようとは思いません」って。
主治医も「うん、ただまぁ私も実際手術例をやってはいるけど、さまざまな負担が身体にかかるからなぁ。」
とあまり勧めてはいないようではありました。ただね、こういうことって個人の意志だから、俺としては生体肝移植
まではね、と思っているということです。もちろん俺以外の肝臓病の患者さんが生体肝移植をする、しない、という
ことについては別問題なのは言うまでもありません。
まぁそういうことで、治療は終わりはしたのだけど、まだまだどうなっているのか状態が判断できないので
ホント厄介です。（笑）
厄介と言えば、今、謙介は座った状態から立ち上がるとか、まっすぐ歩く、ということができにくくなっています。
よろよろと転びそうになります。こないだも書類をもらいに行った市役所で、もうちょっとで女子高生に倒れかかりそうに
なり、ヒヤッとしました。このサイトに来てくださっているみなさんであれば、俺が女子高生に「わざわざぶつかって行く
なんてあり得ない。」と即答してくれることでしょう。（笑）しかし、身体がまっすぐに動かなくて、意図した方向とは違った
方に倒れていくことがよくあります。そのくせ意識はクリアなので、そういうふうによろけてフラフラと立っていられない自分を、
クリアな意識は「何でここでよろけたりするんだよ。」ってイライラしながら見ていたりするんですよ。意識ははっきりしているのに
身体はちゃんと動かない、という状態です。
がんセンターなんかにいると、日常的に誰かの危篤状態の話になります。
がんが身体中に転移すると身体のあちこちが痛くなるので、「モルヒネ」を使います。モルヒネを使うと確かに
痛みはある程度緩和されます。しかし、痛みは緩和されても、身体の動きが元気になるかと言えば、
それはあり得ません。ですから意識はクリアにありながら、身体はしんどくて何もできない、という状態なんです。
確かに痛みのない状態ではあるのですが、そういう状態って、患者さんにとってみれば、意識だけはっきりしていて
何もできないということでね。そんな情けない状態だったら、むしろ意識がぼーっとした状態で寝かせていて欲しい。
意識はすっきりしているのに何もできない、っていうのは辛い。そんなことを話す患者さんだって結構多いんです。
俺もその気持ちよく分かります。お医者さんや看護をする人の中には、正直元気な人、健康な人が、
病気になったらこうであればいいだろう、という想像で治療とか看護をする人もいたりするのですが、やはり
そういう考え方って千差万別の病人の気持ちからは、ちょっと合ってないなぁ、という感想を持つこともよく
あります。今はこんな状態です。
自分の仕事も、なかなか前に進みません。
しんどいのはわかっていましたけど、やっぱり最後に自分は「これをした。」って言って自分なりにけじめをつけて
おきたい、と思います。自分はこういう仕事をした、とか、こういうふうに生きた、っていうことを考えたい
なぁ、って思います。自分の仕事の質はどうだったか？ ということと何をしたか？ その仕事について
自分自身はどう思ってるのか？ そういうことを考えながら、なかなかはかどらない仕事をやっています。
正直焦ってはいるんですけどね。
もっとお話したいこともあったのですが、何だかそんなこと、もうどうでも良くなっちゃった。（笑）
とりあえず何とか生きています、というご報告まで。
０６０７２７
近況報告
（雑感 その ８０１）
今日聴いた音楽
Let's Kiss the Sun 愛を描いて
歌 山下達郎 アルバム Greatest Hit's of Tatsuro Yamashita 1982年 所収
こんにちは。
お久しぶりです。 延々と長かった今年の梅雨もやっと明けましたね。お元気でお過ごしでしょうか？
近況を少しお話します。
まず体調のことですが、一ついいことがあって、一つやっぱり困ったことがありました。
まずいいことから。薬を変えた分、白血球と赤血球の数値が少し改善してきました。
ひどいときは、白血球の数が１６００くらいまで落ちていたのですが、今は何とか２０００
にまでになりました。（とはいえ標準的に人の白血球数は４８００以上が普通ですから、相変わらず普通の人の半分以下
なのですが。笑 荷物を持って階段を７，８段上がっただけでフラフラして、転びそうに
なることも何度もあります。） 何はともあれ若干数値も改善されたので、主治医から人が集まる場所へ、短時間
なら行ってもいいよ、というお許しが出ました。ただ、帰宅後は消毒液での「手洗い」と「うがい」は必須ですが。
外食のお許しも出て、少し食べるものにも変化をつけられるようになってきました。ただ、薬の効果がなくなる、
というので、グレープフルーツは食べてはいけない、ということと、感染対策として生ものは禁止、という制限は
あるんですけどね。何せ白血球が格別薄いのでいろいろな感染には特に注意が要る、とのことです。
こないだも、スーパーに行った時に、鰹のたたきがおいしそうだなぁと、眺めていたのですが、
眺めるだけで終わってしまいました。（涙） 生野菜のサラダも禁止です。
それから反対にあまりよくないこととして、体調が安定しないということです。
その日によって突然、熱が出始めると、どんどんあがって４０度近くまで行ったり、蒲団から
起き上がれない日があったり、そうかと思うと、いくら家事をしても大丈夫、っていう
日もあって、朝起きてみてでなければ、その日の体調が分からない状態です。
特に発熱の状態になりやすいのが、日曜から月曜にかけてです。 日曜は午前中だけ用事をして、午後はずっと休む
という生活です。日曜はなるべく無理をしないで身体を休めておくようにしているのですが、それでも月曜になると、
決まって熱が出ることが多いです。この熱の原因は主治医にも話して原因を調べてもらったのですが、分かりません
でした。本当は副作用のきつい薬の注射は、週に一度、月曜の夕方なので、理論上は、日曜の夕方
から月曜の朝という時期は、前週にやった注射から一番時間が経っている時期で、そういう意味では、薬の効き目が
切れかかる時期ですから、副作用だって弱くなって、一番快調でなければならない時期では
あるんですけどね。不思議なことです。それで、あんまり派手に熱が出るようだと、「ロキソニン」という薬を飲んで、
様子を見たりしています。
食欲は相変わらずあまりありません。量を食べられないので、その分なるべく、あれこれといろいろなものを少しずつ
食べるようにはしています。 薬の副作用で健康な時と比べると味が違って感じられることがあって、
だから元気な時に好きだったものを自分への励ましのつもりで買ってきて食べようとしても、今ひとつおいしく
感じられなかったりしたこともあれば、逆に元気なときは、あまりおいしいと思えなかった
食べ物が、以前とは違っておいしく食べられたりすることもあったりします。これは意外な発見でした。
家では最低限の家事だけはして、なるべくほとんど寝て過ごすようにしています。
これから暑い夏を迎えますが、このサイトを読んでくださっているみなさんは、今年の夏はどんな計画がおありでしょうか？
野外コンサートに行くよ、っていう人もいれば、旅行に出かける、という人もいるかもしれませんね。そんな楽しいこととは
別に、自分なんか仕事で終わりそうですよ、とか就職活動でクールビズなんか関係なくスーツですよ、っていう人も
いるかもしれませんね。 またこんなことがあったよ、なんていう話などありましたら、お聞かせください。楽しみにしています。
どうか暑いこの時期、お体にはどうか気をつけてお過しください。
それでは、また。
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